悪魔と天使
「…………」


「ふんっ!ふんっ!」
カンッ!カンッ!


「…………」


「ウオオオオオ!」
カンカンカンカン!


暗闇の中、軽快な音楽が流れる。


「……………?」


シャー……シャー……


「………ん………」


ガブリィは眼を覚ました。


起き上がった時、目の前にマルコがいた。


「!!何故殺さない!!」


マルコはん〜?とガブリィを見る。


「お?起きたか。待ってろ。今あんたの剣、直しているから」


「なっ!」


マルコは最後の工程を終わし、最後に息を吹き掛け、鞘に納めたかなり短くなった剣を渡す。


完全な短剣だった。


「これは?何故!敵に塩を送る!」


「それはノードリーム、あんたにゃピッタリだ」


ガブリィは首を傾げる。


「何故殺さない?」


「あ?なんで殺さなならんのよ。殺したら修正出来ないからな」


マルコはあっさりと言い、そしていやらしく笑う。


「お前はいつでも襲ってきてもいいぜ?なんなら寝込みを……」


ヒュッ……カッ!


「………OK、あんたは冗談が通じないようだ」


マルコのすぐ脇の木にノードリームが深々と刺さる。

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