ボクとあたしの初恋
初恋

幼馴染

「隼人の初恋っていつ?」

そう聞いたのは紛れもなくあたし。

あたしのその言葉にうーん…と言葉を濁らせているのはあたしの幼馴染の

野原隼人【のはらはやと】。

「俺は…4歳ぐらいかなぁ?」

「そうなんだー」

「真希は?」

真希とはあたし。

野原真希【のはらまき】

「あたしはー…まだかな?」

またしはまだ恋を知らないんだもん。

「へー」

なんて、どうでもいい話をする帰り道。

そんな帰り道があたしは好き。

でも、いつか隼人に可愛い彼女が出来たらもう帰れないんだなー…なんて思うと少し悲しくなる。

いつまでも、このままでいいのに…なんて思う。

高校に入って中学校の子となんて会わなくなったしね…

「真希、危ねえぞ」

「へっ?」

隼人に急に引っ張られバランスを崩したあたしはそのまま隼人に倒れこむ。

シャーと自転車が通る。

「ボーッとしてんな、あたるぞ?」

「っ/////////うん…」

って何赤くなってんのよ!

相手は隼人よ?隼人…

そう考えていた瞬間、コツンと足元に何かが当たるとともに一瞬目の前が真っ暗になった気がした…


< 1 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop