カワキ
ほとんどワインを飲んでしまうと私は美味しいものを食べたくなった。
何を食べようか悩んでいたその時に携帯電話がなり響いた。

「あら、早かったのね。」
私は電話の向こうに嫌味をはく。

「すみません。店を休めなかったんですよ。社長に頭をさげられては…ね。」

「そう。お忙しいのね。でも私待たされるのは大嫌い。知っているはずだわ。」
更にしめあげる。

「貴方のかわりなんて掃いて捨てる程いてよ。」

電話は和樹からであった。
「えぇ。わかっているつもりですよ。奥さま。今すぐ参上します。服を脱いでベットでまっていてくださいますか?」

私は大きく笑って老人の執念の最後の一口を飲み干した。
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