水面(みなも)の月
〜母〜衝撃
息子に言われた一言。自分の顔から、さっと血の気が引くのがわかった。
私の…ただひとつの秘密。
「その女の子、何て名前?知ってるかも知れない。」
平静を装い、聞いた。
「堀川珠姫」
聞き間違えであって欲しいと、強く思った。
が、そんなに都合良く行くはずがない。何度聞いても、同じ。
『堀川珠姫』
忘れられない、忘れてはいけない名前…。
ついに、恐れていたことが起こった。出逢ってしまったのだ。
私の…ただひとつの秘密。
「その女の子、何て名前?知ってるかも知れない。」
平静を装い、聞いた。
「堀川珠姫」
聞き間違えであって欲しいと、強く思った。
が、そんなに都合良く行くはずがない。何度聞いても、同じ。
『堀川珠姫』
忘れられない、忘れてはいけない名前…。
ついに、恐れていたことが起こった。出逢ってしまったのだ。