【完】愛し君へ、愛の口づけを
いつからだろう。
俺がこうなってしまったのは───。
「あああっ!!もっとついて!!激しくっ・・・!!」
俺は息を荒げることもなく
目の前で繰り広げられる行為を淡々と行う。
機械的な行動。
「恭ちゃん・・・ああっ・・・恭介っ!!」
耳障りな声。
俺は聞きたくなくてキスをした。
俺のキスに
とろけそうな顔で受けている母親。
小さい頃、俺と手をつないで
一緒に公園に行った母親の面影は一切ない。
一通りの行為を終えた後、
さすがに疲れた俺はそのままベッドに横になった。
「恭ちゃん、気持ちよかったわね♪」
たばこを吸いながら裸のままで俺にそう言った。
俺は返事を返さず寝返りをうった。