【完】愛し君へ、愛の口づけを
傷つける事でしか愛せない
「じゃあ、莉央。行ってくるよ」
「・・・」
俺は制服に着替え、一人で家を出発した。
今から学校に授業を受けに行く。
あれ以来、
莉央は俺に口もきかなくなった。
理由は
きっと俺の事を見損なったからだろう。
なんと言っても
俺は買ってきた椅子に莉央を縛りつけ
大人のおもちゃを四六時中莉央に装着させていて、
俺が好きな時にリモコンで電源を入れれば
莉央につながっているおもちゃは動き出す。
莉央が一人家の中で喘ぎ続けているのを想像するだけで俺はイきそうだ。
学校に着くと
必ずあいつが声をかけてくる。
そう、
佐々木翔だ。
「あの・・・今日も莉央さんから連絡ありませんでしたか?」
「ねぇよ」
「そうですか・・・。俺にも連絡なくて。本当、連絡きたら教えてください!飛んでいくんで!!」
「分かったから。さっさと教室行け」
「はい!!」
懲りずに話しかけてくるあいつ。
莉央に近づくなと忠告までしたはずなのに、いなくなった莉央の連絡を必死に待っている馬鹿な男だ。