【完】愛し君へ、愛の口づけを

「そういえば、今度私再婚するからね」


俺はその言葉に反応し、ゆっくりと母親に顔を戻す。



「びっくりしたー?」


「びっくりしたー?じゃねぇし。だったらなんで俺とまたシたんだよ」


「だって恭ちゃんとするの気持ちいいんだもん」


「・・・子供かよ」


「これからもシよーね?」


「願い下げだよ。せいぜい再婚相手を満足させてやれ」


「もー!ケチ」


「うるさい」




母親はたばこを吸いきった後、
携帯灰皿に吸殻を入れた。



「で、恭ちゃんに頼みがあるの!」


「嫌だ」


「まだ何も言ってないわよ!」


「嫌な予感しかしねぇ」


「いいからいいから♪」




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