せつない恋に気づいて
「・・・何?」




「あ、あのね・・・話したいことがあるんだ。私、やっぱり佐藤くんが好き。彼女がいても、やっぱり好きなんだ。だから・・・」




「・・・彼女にも悪いから。もうそんな気持ち持たれるの正直・・・迷惑。それとあのことはさ・・・忘れて。俺も彼女とケンカ中とかでちょっと正気じゃなかったから」




彼が部屋を出て行っても涙がずっと止まらなくてただひたすら泣いていた。


胸が苦しい。痛い。
なんで、なんでこんなに辛いの。


好きだと思うことすらもいけなくて、
あのキスですら忘れてほしいなんて私はどうすればいいの?
< 38 / 77 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop