せつない恋に気づいて
後ろから急かされてるのがわかる。


なんで、先にお茶を買ってしまったんだろう。一万円札どこでも使えると思ってた。


もう一度後ろから並ぼう。



でもふと腕時計に目をやるとの電車に乗らないと間に合わない。今から一番端の切符売り場に並べばもう間に合わない。




「これ使って」


後ろの人が財布の中から500円玉を取り出して私に貸してくれた。




「あ、ありがとうございます」
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