せつない恋に気づいて
「・・・涙の跡。ごめんな。こんなに泣かせて。俺が全部悪いんだ。俺が自分の気持ちに嘘吐いてたから」




「嘘?」




「・・・友達と同じ人を好きになったから、俺は諦めたんだ。本当はずっとあの入試の日から槇原さんのことが好きだった」




「入試の日?覚えててくれたの?名前もお互い言わなかったのに」




「傘、名前書いてたから。俺、入学して1番に槇原さんの名前探した。同じクラスじゃなかったからなかなか話しかけられなくてさ、それでもずっと目で槇原さんのこと追ってた」
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