視線の先
るいは、重そうなエナメルバッグをどかっと降ろして
空いていた私の横に座った。
う…そ…
思わず目を見開いてしまう。
「何その顔」
ははっとるいに笑われる。
うそ、信じられない。
いつも見てるだけだったるいが
私を向いて隣で笑ってる。
「はよ。」
「おっおはよ!」
かなり動揺してしまった。
恥ずかしい。
「…。」
「…。」
沈黙!
だってなにしゃべったらいいかわかんない!
突然すぎてわからない!
「…最近、疲れてた?」
「へっ⁈」
突拍子もないるいの質問。
「いやー、最近電車で寝てんのよく見る。」
え?
それも知ってたの?
「生徒会?」
嬉しすぎて耳まで熱くなる。
「う、うん!で、でも大丈夫なの!」
「ふーん…」