カローナ姫の黒猫

筋書き通り…?筋書きとは一体何の?

これ以上、ユージスから話を聞いてはいけないような気がしたが…カローナ自身もここまできて引き下がれない。


「筋書きってなんなの?」


「3年前、ある魔女が王子に呪いをかけました。その呪いは、王子が魔女の虜になるというもの…。しかし、彼女は魔法に失敗をし、王子は猫の姿に変えられてしまったのです。魔女は最後の力を使って王子に魔法をかけました…王子を心から愛するものが現れた時に呪いは解ける…さて、ここで問題です。カローナ、君がユナハ国の王と婚約をした日は…?」


「…3年前…」


確かにカローナがシルヴィと婚約したのは3年前の今頃の時期だった。


「つまりはそういうこと。可哀想に、君の運命は最初から決められてたのさ。3年前のあの日から…」
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