カローナ姫の黒猫
「本当にそうね。あんなヤツと結婚するより、ルイと結婚したほうが楽しそうだわ。見た目も可愛いもの」
クスリと、笑みをこぼすカローナ。
しかし、次の瞬間。
「…それは、肯定としてうけとるけど、いいかな?」
ルイの声が急に真剣になる。
「…ふふ。いいわよ?できるならね」
少し考え、カローナは最後にはそう答えていた。
だって、あんなに気持ち悪いシルヴィと結婚生活を送るくらいなら可愛い猫のルイと結婚したほうが絶対にいいもの。
…まぁ、無理だろうけど。