カローナ姫の黒猫
1年が経ち、2年が経っても、魔女は王子様のことを思い続けていました。
そして、3年が経ったある日。
魔女は、ようやく思い立ちます。
『そうだわ。王子様に魔法をかけて、私のものにしてしまおうかしら?ううん。まずは魔法で私の見た目を変えてみよう。美しくすれば…きっと王子様も私のこと好きになってくださるはずよ…』
それからというもの魔女は、食事もろくにとらず、自分の見た目を変える魔法、そして王子様を虜にするための魔法を探し続けました。