カローナ姫の黒猫
*ルイの計画
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「ルイったら…何するつもりなのかしら」
カローナは、小さく呟いてソッと肩を落としていた。
あの後、何か準備があるからとルイは、どこかに行ってしまい結局、何をするのか、全く知らない状態の彼女は、不安だけが募る。
危ないことしてなければいいけど…。
そう考えると気が気でない。
だからだろうか。
「…カローナ姫、今日は一段とお美しい」
ゾクッ。
その声を聞くまで、カローナは、シルヴィが近付いていることに気づかなかった。