カローナ姫の黒猫


すると。


「…っ、やば。もう0時かよ…」


ルイはそう呟くと、嫌そうに顔を歪めた。


「…ルイ?」


そんな彼に怪訝そうに首を傾げるカローナに向かって。


「まぁ、とりあえずはお預けってことで…今日はこれだけ、な」


そう言い放ち、突然ルイは彼女の腕を引っ張っり自分の方に引き寄せたかと思うと。


チュッ


カローナの額に軽いキスをおとした。


「…な!」


頬を染め、額を押さえるカローナの表情に満足したルイは「続きはまた今度」と、耳元で囁く。
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