カローナ姫の黒猫
*北大陸の王子様
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「…ねぇ、ロコちゃん」
「何〜?お姉さま」
「すごいのね…お城の中も…」
城の廊下をロコの案内で歩いていたカローナは、立派な内装についそんな本音が漏れてしまった。
床なんかは全て大理石。
壁にはよくわからないけどいかにも高そうな美術品が飾られており、華やかな雰囲気だ。
「そうですか?普通だと思いますよ?」
その言葉にキョトンとした表情を浮かべるロコにカローナは、曖昧な笑みをこぼす。
反応がレインの時と全く同じだわ…。
さすが、兄妹ね。