カローナ姫の黒猫


『…っ、ハァハァ…どうして?何で戻らないの?これ?この魔法…!?』


魔女は、思い付く限りありとあらゆる魔法をかけ、王子様を元の姿にもどそうとしました。


しかし、その途中で。


『…うっ』


実際の年齢と、長い間の無理が祟ったのか、魔女は胸を抑え、踞まってしまいました。


…っ、あと私が使える魔法は1つだけ。

それにきっとこの魔法を使えば、私は体力が尽きて死んでまうだろう…。

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