Secret Fetishism【SS集】
連れて来られたマンションの一室で、息を乱しながら絡み合う。
最初から望んでいた行為に陶酔しているあたしが甘い声を漏らす度に、課長が満足げに微笑む。


だけど、見たいのはその表情(カオ)じゃない。


そう――。


追い詰められて、追い詰めて。
最後の瞬間が見え始めた時の、この表情(カオ)。


眉を寄せて快楽を堪える表情(カオ)は、堪らなくセクシー。


いつも考えていた。

どんな表情(カオ)をするんだろう。
どんな表情(カオ)で耐えるんだろう。



快楽に耐える眉根を見つめて昇り詰める直前、シワが刻まれたソコに吐息混じりのキスをした――。





             END.


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