Secret Fetishism【SS集】


「ごっ、ごめんなさいっ……!」

茶色の飛沫が飛び散った直後、怯え混じりの声が響いた。


「あ〜ぁ、どうするんだよ。明日の朝一で必要なのに」

テーブルの上でコーヒー塗れになった書類を前に、彼女の体がビクリと強張る。

これから自分の身に何が起こるのか、わかっているんだろう。
その期待に応える為に彼女の腕をガッチリと掴み、ベッドルームに引き摺り込んだ。


わざと電気を点けたまま、ベッドに追い詰めた彼女に微笑みを向ける。


「脱いで」

「あのっ……電気は……?」

「今日はこのまま」

恥ずかしさから涙を浮かべて首を振る彼女に、ニッコリと笑う。


「お前に選択権なんてねぇよ」



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