Secret Fetishism【SS集】
しばらく戸惑いを見せていた彼女が、やっと服を脱ぎ始める。

「下着も自分で脱げ」

「え……?」

情けなく眉を下げて今にも泣き出しそうな彼女に、背筋がゾクゾクと粟立った。


「書類」


そのたった一言で、彼女の手が背中に回る。
羞恥に顔を染める彼女は、それだけで俺の欲望を掻き立てた。


「ごめん、なさい……。もう……」

「ダメ。全部自分で脱ぐまで許さない」


その直後、ついに彼女の瞳から涙が零れ落ちた。
瞳を伏せて羞恥を隠す彼女に、口元を緩める。



ほら、もっと。

もっと困って、そして泣いて。


君の泣き顔にどうしようもないくらいに欲情する俺に気付かないで、ずっとずっと泣き顔を見せて欲しい。
涙を浮かべた瞳は、極上のスパイスになるから――。



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