月のしずく
第1章
繋いだ手
俺が彼女を知ったのは、高校2年の春だった。
「弘君、日誌、書き終わった?」
放課後、俺は黙々と日直の仕事の日誌を書いていた。
「あっ、まだ。あと少しだし、先帰ってていいよ。ってかさぁ、何で弘君なの?」
「だって、黒川弘人でしょ?略してみたの。どう?可愛くない?弘君。」
彼女の名前は綾咲礼。
彼女も俺と同じく今日の日直だった。
「可愛いかなぁ。ってか関係ないんだけどさ、日直なんて1人でいいのにな。」
俺は日誌の続きを書きながら呟いた。
「何で?あたしはいいと思うけどなぁ。隣の席の人と日直。」
そう言うと、彼女は窓の側に行き、グランドを眺めた。
「だってそんなに仕事多くないだろ。2人でやる必要あんのか?これ。」
「やっぱり、あれじゃない?1人じゃサボっちゃうから。2人いればお互いに注意できるじゃない?」
俺は彼女の一言に、思わず“なるほど”と言わされた。
彼女は成績優秀でルックスも結構良かったから、そこそこモテた。
性格も女らしい感じで、清楚な感じがみんな好きらしい。
「まだぁ?あたしバイオリンのお稽古あるのにぃ。」
「弘君、日誌、書き終わった?」
放課後、俺は黙々と日直の仕事の日誌を書いていた。
「あっ、まだ。あと少しだし、先帰ってていいよ。ってかさぁ、何で弘君なの?」
「だって、黒川弘人でしょ?略してみたの。どう?可愛くない?弘君。」
彼女の名前は綾咲礼。
彼女も俺と同じく今日の日直だった。
「可愛いかなぁ。ってか関係ないんだけどさ、日直なんて1人でいいのにな。」
俺は日誌の続きを書きながら呟いた。
「何で?あたしはいいと思うけどなぁ。隣の席の人と日直。」
そう言うと、彼女は窓の側に行き、グランドを眺めた。
「だってそんなに仕事多くないだろ。2人でやる必要あんのか?これ。」
「やっぱり、あれじゃない?1人じゃサボっちゃうから。2人いればお互いに注意できるじゃない?」
俺は彼女の一言に、思わず“なるほど”と言わされた。
彼女は成績優秀でルックスも結構良かったから、そこそこモテた。
性格も女らしい感じで、清楚な感じがみんな好きらしい。
「まだぁ?あたしバイオリンのお稽古あるのにぃ。」