始まりは一本の電話
声を聞きたい
多部春成(たべはるなり)はさっきまで四十分かけて風呂に入っていた。
夜八時に電話がかかってくることは珍しいことだった。かけてきたのが恋人の為家雫(ためかしずく)。雫と出会ったきっかけは大学のサークル。
「もしもし?珍しいね。君からかけるなんて」
「何となく声を聞きたくて・・・・・・」
雫は今日、友達と学食で昼食を食べていたときに春成について話をしていた。
「雫はいつ彼と一緒に暮らすの?」
「く、暮らす!?」
「そうよ。周囲の人達も恋人と同棲しているでしょ?」
「それはそうだね・・・・・・」
大学生になってから、このような話をよく聞くようになった。通っている大学は同棲しているカップルが多い。
そのことを別の大学の友達に話すと、みんな驚いていた。
「私達、まだ手を繋いでデートぐらいしかしていないのに・・・・・・」
「嘘でしょ!?雫と春成さん、恋人同士になって、半年は経つのよね?」
「うん」
夜八時に電話がかかってくることは珍しいことだった。かけてきたのが恋人の為家雫(ためかしずく)。雫と出会ったきっかけは大学のサークル。
「もしもし?珍しいね。君からかけるなんて」
「何となく声を聞きたくて・・・・・・」
雫は今日、友達と学食で昼食を食べていたときに春成について話をしていた。
「雫はいつ彼と一緒に暮らすの?」
「く、暮らす!?」
「そうよ。周囲の人達も恋人と同棲しているでしょ?」
「それはそうだね・・・・・・」
大学生になってから、このような話をよく聞くようになった。通っている大学は同棲しているカップルが多い。
そのことを別の大学の友達に話すと、みんな驚いていた。
「私達、まだ手を繋いでデートぐらいしかしていないのに・・・・・・」
「嘘でしょ!?雫と春成さん、恋人同士になって、半年は経つのよね?」
「うん」
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