sweet milk【完】

そしてあれから二年が経ち

私は今日。

自分から手をのばして、

つながりたくなった。

秋雄の体を抱きしめて

私の体をつかってとかして、

混ざり合えたらどんなに幸せだろう?

それを確かめたくなった。


まさか、考えられないと

十四歳の私が叫ぶ。

見たくないものが増え、聞きたくない事が増え、

痛みだけが残った乱雑な行為。

友達も失った。

私が達弥先輩に憧れている事を

千香から聞いた彼氏やその仲間は

「達弥がその子とやれたらお金を払う」

という賭けをしていたのだという。

初めはあまり乗り気でなかった達弥先輩も最後には、

「彼女とやる前の、練習にしとくわ」

と、笑って言っていたそうだ。
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