ハートフル・アーツ
御堂の中
「いつまで水を見つめてるのさ?」
奈都が言う
「…。」
幸大は梁から部屋いっぱいに満たされている水を見続ける
「そろそろ飽きてきたなぁ…」
「よし。」
トプンッ。
幸大が入水する
「え…?」
奈都はそのあまりにも静かな入水に驚く
梁からの着水ではなく入水
着水というには静か
波紋は少なく
水が幸大を受け入れるかのように
「…。」
幸大は泳ぐ素振りはなくたまに体を動かすだけで、その姿は沈むと言うに相応しい
水流に流されて沈み
魚群の遊泳に流されて沈み
やがて、底に…床に着く
それは泳ぐよりも明らかに早く
「ゴポッ…」
幸大が鉄球を持とうとするが重い
「ガパッ!?」
幸大の体内から空気が排出され息が苦しくなる
「ありゃ、惜しいけど残念かな?」
奈都が釣竿を構える
「ゴポッ…
(重くても…この状況なら関係ない!!)」
幸大が動く
「うわっ!?」
幸大の動きは幸大の周りは小さく、外側は大きく水を動かしていく
幸大を中心に水が動く
「やるねぇ…」
奈都が感心する
「ゴボッ!!
(この部屋の水の流れを全て俺が流す。)」
ズズズッ…ズァッ…
水の動きは徐々に大きくなる
「うぉぉぉぉぉ!!」
水は完全に幸大に操られ右手に『掴まれている』
幸大は長い布や新体操のリボンを振り回すかのように水を自分の周りで振り回す
「これで呼吸もできる。
あとはこの水を鉄球ごと打ち上げる!
うぉぉぉぉぉぉ!!
武神流我術…真・流流し『登竜門』!」
ザッ…パァーン!!
天に昇る龍が如く、水柱が御堂の屋根を突き抜けて天を駆け昇る
ザァァァァァァ…
暫くして水が雨のように落ちてくる
ヒュゥゥゥゥゥ…
鉄球も落下速度を徐々に上げながら落下してくる
「武神流我術…応・流流し!」
ふわっ…
幸大は鉄球に触れながら自らも体を回転させ幸大を中心とした衛星のように鉄球とともに旋回しながら速度を落とし、やがて止まる
「ふぅーん。
神龍流しと王龍流しか。
さすが、幸明の弟子か。」
奈都が呟く
「えっ!?」
バシャッ!
御堂が消え、幸大はまた水の張られた床に転がっていた
「あ、鉄球を開けてないや。」
幸大が鉄球を開けると中には…
「幸明のヌード写真なんかいるかーーーー!!」
幸大が写真に拳を撃ち込むと破裂音とともに
写真が破裂するかのように破けて飛び散った
ちなみに、今まで放った攻撃で最も強い一撃だった
「いつまで水を見つめてるのさ?」
奈都が言う
「…。」
幸大は梁から部屋いっぱいに満たされている水を見続ける
「そろそろ飽きてきたなぁ…」
「よし。」
トプンッ。
幸大が入水する
「え…?」
奈都はそのあまりにも静かな入水に驚く
梁からの着水ではなく入水
着水というには静か
波紋は少なく
水が幸大を受け入れるかのように
「…。」
幸大は泳ぐ素振りはなくたまに体を動かすだけで、その姿は沈むと言うに相応しい
水流に流されて沈み
魚群の遊泳に流されて沈み
やがて、底に…床に着く
それは泳ぐよりも明らかに早く
「ゴポッ…」
幸大が鉄球を持とうとするが重い
「ガパッ!?」
幸大の体内から空気が排出され息が苦しくなる
「ありゃ、惜しいけど残念かな?」
奈都が釣竿を構える
「ゴポッ…
(重くても…この状況なら関係ない!!)」
幸大が動く
「うわっ!?」
幸大の動きは幸大の周りは小さく、外側は大きく水を動かしていく
幸大を中心に水が動く
「やるねぇ…」
奈都が感心する
「ゴボッ!!
(この部屋の水の流れを全て俺が流す。)」
ズズズッ…ズァッ…
水の動きは徐々に大きくなる
「うぉぉぉぉぉ!!」
水は完全に幸大に操られ右手に『掴まれている』
幸大は長い布や新体操のリボンを振り回すかのように水を自分の周りで振り回す
「これで呼吸もできる。
あとはこの水を鉄球ごと打ち上げる!
うぉぉぉぉぉぉ!!
武神流我術…真・流流し『登竜門』!」
ザッ…パァーン!!
天に昇る龍が如く、水柱が御堂の屋根を突き抜けて天を駆け昇る
ザァァァァァァ…
暫くして水が雨のように落ちてくる
ヒュゥゥゥゥゥ…
鉄球も落下速度を徐々に上げながら落下してくる
「武神流我術…応・流流し!」
ふわっ…
幸大は鉄球に触れながら自らも体を回転させ幸大を中心とした衛星のように鉄球とともに旋回しながら速度を落とし、やがて止まる
「ふぅーん。
神龍流しと王龍流しか。
さすが、幸明の弟子か。」
奈都が呟く
「えっ!?」
バシャッ!
御堂が消え、幸大はまた水の張られた床に転がっていた
「あ、鉄球を開けてないや。」
幸大が鉄球を開けると中には…
「幸明のヌード写真なんかいるかーーーー!!」
幸大が写真に拳を撃ち込むと破裂音とともに
写真が破裂するかのように破けて飛び散った
ちなみに、今まで放った攻撃で最も強い一撃だった