ハートフル・アーツ

御堂


｢しゃーねぇから、やるだけやってみるか。｣

幸大が御堂に入って驚いた


｢やっほ。｣

ごみ山の頂上に君臨する女性


｢えーと…｣

｢修行しに来たんでしょ？｣


｢はい。｣


｢えいっ。｣


ヴンッ…

女性が人差し指をクルッと回すと幸大の真上の天井、左右の壁、後ろの壁、幸大の数歩後ろの床、数歩前の床


全部で６ヶ所に黒い穴が現れた


｢さーて…修行内容を説明するわよ。

私が投げるゴミを分別してね。｣


｢え？｣


｢天井は可燃ごみ、後ろは不燃ごみ、ペットボトルは右壁、空缶は左壁、新聞紙は後ろの床、前の床は瓶。


ちゃんと分別しないと…｣


ポンッ…


空缶を前の床に投げる

ビュンッ!!

前の穴から勢いよく空缶が飛び出してくる

｢ぶべっ!?｣

幸大の顔面に当たる

｢あーあ…

ちなみに床に落ちたごみは必ずどれかの穴に落ちる。

落ちた穴が正しいなら良いけど…｣


空缶は吸い込まれるかのように後ろの穴に落ちる


ビュンッ!!

また幸大目掛けて飛んでくる

｢くっ!!｣

幸大は避ける


そして女性の方をみると幾つかのごみが飛んでくる


｢言い忘れてたけど修行はすでに始まってるから。｣


さらに多くのごみが幸大目掛けて飛んでくる