ハートフル・アーツ
ドサッ…


二人は地面に墜ちた



「はぁ…はぁ…

試したものの、負担が大きいな。」


幸大は息を切らして言う




「隙あり!」

棒撃が幸大を襲う


「うわっ!」


幸大はギリギリで避けた


「まったく…

こっちも修行終わりで疲れてるし、修行のご褒美ももらわなくちゃいけないんで、さっさと終わらせるぞ?」


幸大が言う

「言われなくても終わらせてやる!!」

棒を持った男が腰を深く落として構える


「最強の攻撃だ!!


死ねぇぇぇぇぇぇ!!

螺旋棍!!」


ギュンッ!!


高速で回転する突きが幸大に迫り来る


「武神流我術…」


ふわっ…ピタッ。



幸大は迫り来る棒に触れると棒の回転速度が遅くなり、攻撃の軌道も反れ動きが止まった


「何!?」

男が驚く

棒は幸大の体の横を通り過ぎ、男は幸大の目の前で立ち止まってしまった

「真・流流し!!」


ドパァンッ!!


幸大は男の棒撃の威力を増幅させて男の腹部に拳として撃ち込んだ

ドサッ!!

「あ…が…」


殴り飛ばされた男は地面に横たわり痛みに悶えていた



「ふぅ…。

まだ、やるか?」

幸大が言う


「こいつ…強すぎんだろ!!」

「誰だよ…弱いって噂を流したのは…」



二人の男は棒を持っていた男の肩を支えて下山していく
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