ハートフル・アーツ
12
数日後




「…はぁ。」

ジニーが溜め息を吐く


「アーバンス妹、どうした?」

幸大が言う

「幸大…。

心配してくれるの?」

ジニーは少し明るくなった顔で言う

「心配はするけど面倒ごとに巻き込むなよ?」

幸大が言う


「まぁ…自分の問題なんだけど、聞いてくれる?」

ジニーが言う

「ああ。」


「私、もう少しで部活の新人戦があるの…。」

「水泳部だったたよな。」

「うん。

それで…幾つかの種目があるんだけど…」

「泳ぎ方で分かれるヤツか。」

「うん。

距離と泳ぎ方なんだけど。


どれも、タイムが平均以下で…。

たまには平均にいくけど新人戦で入賞するにはほど遠くて…」

ジニーが言う

「そっか…。

まぁ…スポーツはアーバンス兄に聞いた方がためになるだろ?」


幸大が言う

「クリスもボクシングの新人戦があるし…最近スゴく疲れた顔をするから。

帰りも遅いし…前に顔に凄いアザを作って来たから心配で…」

ジニーが言う



「ボクシングなんだ、顔を殴られるのは当然だ。」


クリスがやって来た


「でも前のschoolではそんなことなかった!」

ジニーが言う

「前は部に所属して大会に出てただけで指導や練習は部ではなくあの人に教えてもらっていたからだ。

スパーの数が多ければその分ケガも増えるさ。」

クリスが言う
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