ハートフル・アーツ
「先輩、大丈夫ですか?」

ジニーが言う


「うん、まぁね。

ちょっと足が吊っただけ。」

女生徒が足を伸ばしながら言う



「それより、君、早いね!


良かったら入部しない?」

部長が言う

「いや、べつに…」

幸大が言う

「勿体ない!

服を着てあの速度。

しかもあの距離を息継ぎ無しの潜水。


才能があるわ!」

部長が言う


「残念ながら…才能が無いのが俺の取り柄なんです。」

幸大が言う

「そう…。」

「それより、幸大…服を乾かさないと。

部室に乾燥機あるから、それまで男子の予備の水着着て。」

ジニーが言う





数分後

幸大が水着でプールサイドに居た

「はーい、少し休憩。」


部長が言う


「幸大、どうだった?

私の泳ぎは。」

ジニーが言う

「うん、まぁ…他の人との違いは分かりにくいけど…」

「けど…?

何でもビシッと言って!」

ジニーが言う


「体の軸がぶれてるな。」

「軸?」


「そう…コースに対して中心を真っ直ぐに進もうとしてる。

だからプールの水の流れが邪魔になって速度が落ちてる。」


「ん〜分かりにくいかも…」


ジニーが言う

「せっかく水着だしな。


こい!!」

幸大がジニーの手を引くとプールに飛び込みコースを進む


「ん〜!」

幸大は潜水で進みたまにジニーのために息継ぎをさせる


「ぷはっ!

great!

スゴいよ!

息継ぎ一回で50メートルをこのスピードなんて…」

ジニーが言う

「俺の泳ぎはどうだった?」


幸大が言う
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