ハートフル・アーツ
13
数日後

昼休みのことだった


幸大となずなとジニーは昼食を食べていた


「ヴァージニアさん、居る!?」

教室の扉が勢いよく開かれてクラスメイトがやって来た


「What's happen?」

ジニーが言う

「お兄さんが倒れて今、保健室に!」


「Really!?」

ジニーが走り出す

「私たちも行こう!」

なずなが言う

「ああ。」









保健室

ジニーが診察で気崩れた制服を直しながら不安な表情を浮かべる

「心配しなくても良いわ。

脳震盪ね。

部活の最中に当たりどころが悪かったみたい。」

保険医が言う

「良かった…」

ジニーが言う

「ただ…まぁ、素人の意見なんだけど…

彼、イジメとか受けてる?」

保険医が言う

「クリスに限ってそんな…」

ジニーが言う

「私もあまりボクシングに詳しくないんだけど口の中が何ヵ所も切れてて…マウスピースをしてなかったのかな、と。


それに足の方にも結構アザがあったから。

ボクシングは足を使わないと思って…」

保険医が言う


「マウスピースをしてても口の中は切れますし、試合とかで途中で口から飛び出ても試合は続行しますから。


それに足を使うキックボクシングもありますから。」

幸大が言う


「あら、そうなの?

スポーツはあまり詳しくないから…


あ、そろそろ午後の授業が始まるわよ?」

保険医が言う
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