ハートフル・アーツ
「やっと着きましたわ、お姉様!!」

すみれが言う


「ああ。

しかし、幸大…最後の数段で力尽きるとは…大丈夫か?」

なずなが言う


「悪い…目指すべき目標物を見失ってな。」

幸大が言う




「すみませーん、誰か居ませんか?」

すみれが言う



「舞姫流、獅子菊・蒲公英!!」

「流流し!」


ふわっ…


なずなの目の前まで伸びた拳を幸大が捌いた


「一体…って貴様は!!」

なずなが言う

「また会ったわね。」

「確か…仙湯にいた奴だよな。」

幸大が言う

「君は確か…泣き顔≦命<裸、の男子!!」

少女が言う

「あんた…そう言えば舞姫流って。」

すみれが言う


「そうよ。

私は舞姫流の姫川、ヒバリ。」

ヒバリが言う

「で…なぜいきなり襲いかかった?」

なずなが言う


「あんたを狙う必要はなかったんだけどね。

狙いはこっちの男子だから。」

「俺?」


「そ。

当主が男は追い出せって。


うちの当主が男嫌いだから。


でも…前も戦ったことあるから、あんたには勝てなさそう。


仕方ないよね、お姉ちゃん。」

ヒバリが言う



「ヒバリ…そちらの方々と面識があったのですか?」


赤い袴を身につけた『巫女』という感じの髪の長い女性が現れた
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