ハートフル・アーツ
「武神流奥義!!


王砲、王鐘、王蹄!!」



バッ…ゴォンッ!!



樹木が砕かれながら吹き飛ぶ


「はぁ、はぁ…

大丈夫か!!」

幸大が近づく


「…幸、ちゃん?」


「え?」

「今の…

最初見たときはなんとなく似てるなとは思ったけど、今の技。

あなた、幸ちゃん?」


「…。」

「…これならどう?」

姫川が自分の髪の毛を掴みツインテールを作る

「あ…

ツバメ!!」

幸大が言う

「覚えてるの!?」

ツバメが言う

「あの公園で遊んだ、美少女だろ?」


「うん、うん!!」

ツバメが何度も頷く


「良かった、無事だったんだ…」

幸大が言う

「え?」

「ツバメと最後に会った日、ツバメが両親に連れていかれた日…ツバメが凄く泣いてたから心配だった。」


「あ…


あの時はごめんなさい…」


「謝る必要はないさ。

こうしてまた会えた。」


「幸ちゃん…」



「幸大、凄い音がしたけど大丈夫か!」

なずながやってくる


「お姉ちゃんも大丈夫?」

ヒバリが言う

「ええ…問題ないわ。


木が私に向かって倒れてきたけど、彼が助けてくれたから。」

ツバメが言う


「これ、あんたが?

なんかどんどん人間離れしていくわね…」


砕かれて散らばる樹を見てすみれが言う



「助けられた借りもあるので…どうぞ、道場に。


あなたの修行も認めます。」

ツバメが言う
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