ハートフル・アーツ
「ふん…
幸大なら私のためになら武神流の正当継承者など辞退するに決まっているだろう!」
なずなが言う
「まぁ…そうだな。」
幸大が言う
「そうなれば、ただ単に貴女の許嫁というアドバンテージが失われるだけね。」
「何?」
なずなが眉をひそめる
「だって…親の取り決めでなければ本人同士の婚約でしょ?
ねぇ、幸ちゃん?
覚えてる?
昔、私と結婚の約束…したよね?」
ツバメが言う
「…。」
幸大がなずなの顔をチラリと見る
「…。」
なずなの眼は『正直に言え』と言わんばかりに睨みを利かせていた
「…うん。」
幸大が頷く
「というわけで、舞姫流の当主である私は幸ちゃんが武神流の正当継承者であってもなくても、婚約者なんです。
わかりました?
今のままじゃ幸ちゃんと結婚できないなずなさん?」
ツバメが言う
「ぐっ…」
「ツバメはそんなことしないって。」
幸大が言う
「あら…女は何をするかわからないわよ?」
ツバメが言う
「人との繋がりが他人の意思で断たれる辛さを知ってるツバメならそんなことしないさ。」
幸大が言う
「…幸ちゃん。
はぁ…ま、私も舞姫流当主として貴女たちの鍛練を引き受けた以上は全うします。
今のは…なずなさんが幸ちゃんの許嫁だということと、来たときに私の前でいちゃいちゃした分の仕返しです。」
ツバメが言う
幸大なら私のためになら武神流の正当継承者など辞退するに決まっているだろう!」
なずなが言う
「まぁ…そうだな。」
幸大が言う
「そうなれば、ただ単に貴女の許嫁というアドバンテージが失われるだけね。」
「何?」
なずなが眉をひそめる
「だって…親の取り決めでなければ本人同士の婚約でしょ?
ねぇ、幸ちゃん?
覚えてる?
昔、私と結婚の約束…したよね?」
ツバメが言う
「…。」
幸大がなずなの顔をチラリと見る
「…。」
なずなの眼は『正直に言え』と言わんばかりに睨みを利かせていた
「…うん。」
幸大が頷く
「というわけで、舞姫流の当主である私は幸ちゃんが武神流の正当継承者であってもなくても、婚約者なんです。
わかりました?
今のままじゃ幸ちゃんと結婚できないなずなさん?」
ツバメが言う
「ぐっ…」
「ツバメはそんなことしないって。」
幸大が言う
「あら…女は何をするかわからないわよ?」
ツバメが言う
「人との繋がりが他人の意思で断たれる辛さを知ってるツバメならそんなことしないさ。」
幸大が言う
「…幸ちゃん。
はぁ…ま、私も舞姫流当主として貴女たちの鍛練を引き受けた以上は全うします。
今のは…なずなさんが幸ちゃんの許嫁だということと、来たときに私の前でいちゃいちゃした分の仕返しです。」
ツバメが言う