ハートフル・アーツ

４

一週間後

朝

｢幸大!!｣


｢なずな!!｣


｢おはよう、今日からまた一緒だ。｣

なずなが小さく笑う

｢ああ。｣

｢で…修行の方はうまくいっているのかい？｣

なずなが言う


｢微妙だなぁ…

僅かには成長してるんだろうけど、大きな変化はないし。｣


｢そうか。

まぁ…焦らずともいいだろう。

だが…その頑張ってくれ。

将来君は私の…その…あれなのだから…｣

｢はい？｣


｢とにかく！

君は武神流の継承者なんだから頑張れと言ったのだ!!｣


｢あ、ああ…そんな気迫で言われると怖いっての。｣




｢しかし…君が武神流の書物をずっと読み続け一部の習得もしていたとは驚いたよ。｣

なずなが言う


｢暇潰しみたいなもんだったんだけどな。


あ、そのうち返すよ。｣


幸大が言う


｢べつに君が持って居てもかまわないだろう？


あれは武神流の継承者が読むモノだ。

君が持っていることになんの問題もない。｣



｢まぁ、なずながそう言うなら良いかな。｣

幸大が言う