ハートフル・アーツ
夜7時
今時の学校にセキュリティシステム、いわゆる警備会社の防犯システムが配備されているのは言わずもがな…
それでも宿直、当直と言った経費削減で関係者による警備を行う学校も少なくない
この学校も然り…
幸大たちの教室
ガラッ…
幸大は昼間とは違う雰囲気の自分の教室のドアを開けた
「やぁ…小鷹。
来てくれたんだね。」
幸大の机にショートカットの女子が制服のままで座っていた
「来てくれたってことは覚えててくれたんだよね?
僕たちの暗号を。」
少女は輪ゴムで束ねられた7輪の花を手に持ちながら言う
「テープで止められてたら、午前。
輪ゴムで束ねられた時は午後。
花の数は何時かを示す。
だろ?」
幸大が言う
「正解。」
少女は机から立ち上がると花をそっと幸大の机に置いた
「服部…。
お前、この学校に居たんだな…知らなかった。」
「…。
僕の名前、覚えててくれたんだ…」
「服部…あかね。
そうだろ?」
「うん。
夏休みの前にさ、屋上でクリストファー・アーバンスと話してた時も実は盗み聞きしてたんだ。
嬉しかった。」
「え?」
「僕のことを覚えててくれて。」
あかねが笑う
今時の学校にセキュリティシステム、いわゆる警備会社の防犯システムが配備されているのは言わずもがな…
それでも宿直、当直と言った経費削減で関係者による警備を行う学校も少なくない
この学校も然り…
幸大たちの教室
ガラッ…
幸大は昼間とは違う雰囲気の自分の教室のドアを開けた
「やぁ…小鷹。
来てくれたんだね。」
幸大の机にショートカットの女子が制服のままで座っていた
「来てくれたってことは覚えててくれたんだよね?
僕たちの暗号を。」
少女は輪ゴムで束ねられた7輪の花を手に持ちながら言う
「テープで止められてたら、午前。
輪ゴムで束ねられた時は午後。
花の数は何時かを示す。
だろ?」
幸大が言う
「正解。」
少女は机から立ち上がると花をそっと幸大の机に置いた
「服部…。
お前、この学校に居たんだな…知らなかった。」
「…。
僕の名前、覚えててくれたんだ…」
「服部…あかね。
そうだろ?」
「うん。
夏休みの前にさ、屋上でクリストファー・アーバンスと話してた時も実は盗み聞きしてたんだ。
嬉しかった。」
「え?」
「僕のことを覚えててくれて。」
あかねが笑う