ハートフル・アーツ
「だから…詳しくは知らん。


まずは何があったか…話せ。」


壮一郎の真っ直ぐな眼差しに幸大は昨夜のことを話す












「なるほど、なるほど…君はまた不思議と面白いことになってるねぇ。」


「幸明!?

聞いてたのか!?」

幸大が言う


「開祖様…いらしてたならお茶でもお出ししましたのに…」


壮一郎が言う



「それより…服部のことは…」

幸大が言う



「情報的なことは何も言えぬが…その娘には酷だが、死にたくないのなら関わるな。」

壮一郎が言う


「服部に酷?

どういうことだ?」

幸大が言う



「幸大君、よーく考えるんだ。

忍者として一人立ちする頃の君の友達。


彼女は悲劇にも友を殺すという任務を言い渡された。



しかし、君は愛する婚約者のためにも死ぬわけにはいかない。



任務をこなせなかった忍者は一人立ちできない。


さて、どうする?」


幸明が言う


「えーと、死刑?」



「いやいやいやいや、そんなメリットのないことはしないよ。


男なら労働力として雑用を死ぬまでさせられる。」


「女なら…?」

幸大が言う




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