ハートフル・アーツ
数日後
放課後
「やっと見つけた!」
幸大が言う
「…小鷹。」
あかねは辛そうな顔を見せる
「ここ何日も探したのに見当たらないからまた居なくなったのかと思ったぞ?」
幸大が言う
「僕が次に君の前に現れるのは君を殺す時にしようと思ってたからね。」
元気なく笑うあかね
「あのさ…そのことなんだけど。
服部を武神流で匿うよ。
そうすりゃ、お前が俺を殺さないからって何かされるわけじゃないし…俺も殺されないし。
良い案だと思うんだけど…」
「そんな簡単な話じゃない!!」
あかねが怒鳴る
「え?」
「確かに武神流が僕を保護するなら僕は武神流の監視下では無事だけど…隙を突かれて殺されるよ、間違いなく。」
「その時は俺が必ず守るから!」
幸大が言う
「何よりも…僕を匿うなら僕よりも腕の立つ者が君を狙う…
君が殺されることには変わりない。」
「でも…」
「それに…何よりも、こう見えても僕は年頃の女の子だから…」
「だから…何だよ?」
「まったく…小鷹は鈍いなぁ。
とにかく、小鷹は僕が殺す。
もう決めたことなんだ。
さよなら。」
ザッ!!
あかねは民家の塀をかけ登り、屋根の上を走り出す
「くそっ!!
さよならなんて…あの日と同じこと言いやがって!!
虎喰!」
ゴォッ!!
白き虎があかねの背後を駆けた
放課後
「やっと見つけた!」
幸大が言う
「…小鷹。」
あかねは辛そうな顔を見せる
「ここ何日も探したのに見当たらないからまた居なくなったのかと思ったぞ?」
幸大が言う
「僕が次に君の前に現れるのは君を殺す時にしようと思ってたからね。」
元気なく笑うあかね
「あのさ…そのことなんだけど。
服部を武神流で匿うよ。
そうすりゃ、お前が俺を殺さないからって何かされるわけじゃないし…俺も殺されないし。
良い案だと思うんだけど…」
「そんな簡単な話じゃない!!」
あかねが怒鳴る
「え?」
「確かに武神流が僕を保護するなら僕は武神流の監視下では無事だけど…隙を突かれて殺されるよ、間違いなく。」
「その時は俺が必ず守るから!」
幸大が言う
「何よりも…僕を匿うなら僕よりも腕の立つ者が君を狙う…
君が殺されることには変わりない。」
「でも…」
「それに…何よりも、こう見えても僕は年頃の女の子だから…」
「だから…何だよ?」
「まったく…小鷹は鈍いなぁ。
とにかく、小鷹は僕が殺す。
もう決めたことなんだ。
さよなら。」
ザッ!!
あかねは民家の塀をかけ登り、屋根の上を走り出す
「くそっ!!
さよならなんて…あの日と同じこと言いやがって!!
虎喰!」
ゴォッ!!
白き虎があかねの背後を駆けた