ハートフル・アーツ
35
武神流総本山


「というわけでどうしようかと思って…」


幸大が言う

「ほぉ…これが体の拳聖の弟子かぁ…

見事な肉体だ。」

幸明が言う

「それで…」

「ま、君が師匠なら何の問題もないんじゃない?」

「へ?」

「これが僕の弟子だって言うなら面倒だったし、武神流の門下生になるんなら講習費も必要だったり、そもそも内弟子なんか取ってないわけだし。


でも、君が師匠として面倒を見るならいいんじゃないかな?」

幸明が言う


「師匠、良かったですね‼」

あずさが言う

「いや、でも…俺はまだ未熟だし、人にモノを教えられる立場じゃないと思って…」




「人にモノを教えるのも修行の1つさ。

僕は師匠として君に基礎を叩き込んだ。

強くなったのも、成長したのも君の力だ。


そして、君が手にしたモノを誰かに伝え、受け継ぐ…

そのための練習だと思えばいい。

ね?」


「…幸明がそういうなら。」


「ただ、僕から一つだけ。」

「ん?」

「そんな美少女とこれから暮らすって報告をしたときに死なないことを祈ってるよ?」

「ち、ちなみに…あいつらは?」


「今、舞姫流の御当主たちと女子会だそうで…

君の危惧する人たちは面白いことに集まってるよ…」




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