ハートフル・アーツ
40
夏休み


「はぁ、私、水泳の才能ないのかな…」

ジニーが幸大の部屋で落ち込んでいた


「なんか、すごいテンションが低いけどどうしたのよ?」


シェリーが幸大に言う

「夏の大会に予選落ちで出られなくて落ち込んでるんだよ。」

幸大がジニーの隣に座り、左手で優しく頭を撫でる



「だったら、幸大の部屋に来ないで練習でもしたらどうだ?」

なずなが言う


「大丈夫だもん。

私が遅いのはきっと、胸の大きさが水の抵抗の影響を大きくしてるんだもん。」


ジニーが言う


「あはは…

それはあるかもね。」


あかねが言う


「私は泳いだことないからわかんないなぁ。」

ツバメが言う


「てか、この部屋暑いんだけど。

エアコンかせめて扇風機はないの?」

すみれが言う


「暑いのにこれだけの人数が密集してるんだからな…

なんとかしたいものだ。」

なずなが言う


「お飲み物、お持ちしました!」


あずさがお盆を片手に持ってドアを開けた

「7人分の飲み物を乗せたお盆を片手で持つって、どんな握力と腕力を持ってるのよ…」


すみれが言う


「あずさ、気を利かせてくれるのは嬉しいけどそんな使いっぱしりみたいなことをしなくても…」

幸大が言う

「これは自分が好きでやってることです!

そんなお気遣いをしていただけるなら、何か教えて下さいッス!」








< 471 / 510 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop