ハートフル・アーツ
2週間後
ハワイ
「というわけで、ハワイだー!」
ジニーが言う
「海外なんて初めてだから緊張するな。」
なずなが言う
「テレビで見たことしかないけど、南国って感じね。」
シェリーが日焼け止めを塗りながら言う
「もっと暑いかと思ったら、暖かいって感じだね。」
ツバメが言う
「なんか、体がうずうずするッス!」
あずさが言う
「なんだか、ドキドキするわね。」
すみれが言う
「新天地、か。」
あかねが言う
「で、なんで君は眠そうなんだ?」
クリスが言う
「昨夜からあずさが興奮して寝付けないって言うから相手して、飛行機で寝ようとしたら、皆が順番に席を交換しながら話しかけるから…」
幸大があくびしながら言う
「僕とジニーは両親を探してくる。」
クリスがジニーと共にその場を去る
「幸大、私、あれを食べたい!」
なずながいつもよりも無邪気に言う
「買ってこいよ。」
幸大が言う
「それが…」
「私たち、日本のお金しか持ってきてないの…」
ツバメが言う
「師匠、私は旅行代を払ったら元々一文無しだったのでお小遣い分は残らなかったッス。」
「僕も日本のお金は使えないと思って財布を持ってきてないんだよね。」
あかねが言う
「私も普段なら両替したのに…浮かれて日本のお金しか持ってきてなかったわ。」
すみれが言う
「幸大はちゃんと私が忠告したから変えて来たわよね?」
シェリーが言う
「疑うなっての。
ちゃんとドルとセントで持ってるよ。」
幸大が財布を見せる
「HI,YOU.」
外人男性二人組が話しかける
「WE CHANGE YOUR MONEY.」
「私たちに分かりやすい英語で言ってくれてるみたいね。
」
「つまりは両替してくれるのだろう?
助かるな。」
すみれとなずなが財布を取り出す
『日本人は騙しやすくて楽だな。』
『親切ついでにホテルまで案内してやろうか。
ははははは。』
外人が二人して楽しそうに英語で会話をする
「え?
なずな、すみれ、待て。」
幸大が言う
「どうしたのよ?」
すみれが言う
「こいつら、騙そうとしてる。」
「師匠、英語がわかるんですか?」
あずさが言う
「いや、わからないはずなんだが…」
「幸大の判断は正しいよ。
この人たちはレートを無視して手数料じゃすまないくらいのお金をぼったくるんだから。」
ジニーが言う
その間にクリスが外人を追い払う
「どーも、君たちがクリスとジニーのお友だちだね?」
日本語を流暢に話す整った顔立ちの男性が言う
「この方がジニーのお父上か?」
なずなが言う
「そーだよ。」
「いつも息子と娘がお世話になってます。」
美女が言う
「ジニーのお母さんですか、すごい美人ですね。」
幸大が見とれながら言う
「あなたが、小鷹、幸大君ね。
会いたかったわ!」
ぎゅっ!
ジニーの母親が強く抱き締める
「ちょ、ちょっと!?」
幸大が焦る
「幸大、私たちの国では挨拶には頬にキスをするの。
さぁ、せっかくハワイに来たんだから、郷に入っては郷に従えって言うでしょ?」
ジニーの母親が頬を差し出す
「ママ!
怒るよ!」
「あらあら、少し見ない間に嫉妬深くなったみたいね。
冗談よ。
将来の息子になるのが楽しみね。
簡単では無さそうだけど。」
ジニーの母親がなずなたちを見回して言う
「どーゆーこと?」
「あなたが止めなかったら他の子が飛びかかってたわよ?」
「さぁ、せっかくのハワイだ。
こんなところで立ち話もなんだ。
ホテルに荷物を置いて海水浴といこうじゃないか。
ハワイはまだ朝の8時だ。
一日も無駄にせずに満喫してくれ。」
ジニーの父親が言う
ハワイ
「というわけで、ハワイだー!」
ジニーが言う
「海外なんて初めてだから緊張するな。」
なずなが言う
「テレビで見たことしかないけど、南国って感じね。」
シェリーが日焼け止めを塗りながら言う
「もっと暑いかと思ったら、暖かいって感じだね。」
ツバメが言う
「なんか、体がうずうずするッス!」
あずさが言う
「なんだか、ドキドキするわね。」
すみれが言う
「新天地、か。」
あかねが言う
「で、なんで君は眠そうなんだ?」
クリスが言う
「昨夜からあずさが興奮して寝付けないって言うから相手して、飛行機で寝ようとしたら、皆が順番に席を交換しながら話しかけるから…」
幸大があくびしながら言う
「僕とジニーは両親を探してくる。」
クリスがジニーと共にその場を去る
「幸大、私、あれを食べたい!」
なずながいつもよりも無邪気に言う
「買ってこいよ。」
幸大が言う
「それが…」
「私たち、日本のお金しか持ってきてないの…」
ツバメが言う
「師匠、私は旅行代を払ったら元々一文無しだったのでお小遣い分は残らなかったッス。」
「僕も日本のお金は使えないと思って財布を持ってきてないんだよね。」
あかねが言う
「私も普段なら両替したのに…浮かれて日本のお金しか持ってきてなかったわ。」
すみれが言う
「幸大はちゃんと私が忠告したから変えて来たわよね?」
シェリーが言う
「疑うなっての。
ちゃんとドルとセントで持ってるよ。」
幸大が財布を見せる
「HI,YOU.」
外人男性二人組が話しかける
「WE CHANGE YOUR MONEY.」
「私たちに分かりやすい英語で言ってくれてるみたいね。
」
「つまりは両替してくれるのだろう?
助かるな。」
すみれとなずなが財布を取り出す
『日本人は騙しやすくて楽だな。』
『親切ついでにホテルまで案内してやろうか。
ははははは。』
外人が二人して楽しそうに英語で会話をする
「え?
なずな、すみれ、待て。」
幸大が言う
「どうしたのよ?」
すみれが言う
「こいつら、騙そうとしてる。」
「師匠、英語がわかるんですか?」
あずさが言う
「いや、わからないはずなんだが…」
「幸大の判断は正しいよ。
この人たちはレートを無視して手数料じゃすまないくらいのお金をぼったくるんだから。」
ジニーが言う
その間にクリスが外人を追い払う
「どーも、君たちがクリスとジニーのお友だちだね?」
日本語を流暢に話す整った顔立ちの男性が言う
「この方がジニーのお父上か?」
なずなが言う
「そーだよ。」
「いつも息子と娘がお世話になってます。」
美女が言う
「ジニーのお母さんですか、すごい美人ですね。」
幸大が見とれながら言う
「あなたが、小鷹、幸大君ね。
会いたかったわ!」
ぎゅっ!
ジニーの母親が強く抱き締める
「ちょ、ちょっと!?」
幸大が焦る
「幸大、私たちの国では挨拶には頬にキスをするの。
さぁ、せっかくハワイに来たんだから、郷に入っては郷に従えって言うでしょ?」
ジニーの母親が頬を差し出す
「ママ!
怒るよ!」
「あらあら、少し見ない間に嫉妬深くなったみたいね。
冗談よ。
将来の息子になるのが楽しみね。
簡単では無さそうだけど。」
ジニーの母親がなずなたちを見回して言う
「どーゆーこと?」
「あなたが止めなかったら他の子が飛びかかってたわよ?」
「さぁ、せっかくのハワイだ。
こんなところで立ち話もなんだ。
ホテルに荷物を置いて海水浴といこうじゃないか。
ハワイはまだ朝の8時だ。
一日も無駄にせずに満喫してくれ。」
ジニーの父親が言う