ハートフル・アーツ
喫茶店


「大人の男3人がパフェを食べてるのは中々滑稽だな。」

幸大が言う


「君たちの分も頼んでおいたさ。」

幸明が言うとちょうど店員がパフェを2つ持ってくる


男5人がパフェを食べる姿がオシャンティーなカフェにはあった




「で…状況が飲み込めないんだけど…」


幸大がパフェを一口食べてから言う



なぜなら、ここには心技体の拳聖と幸明が居たからだ



「みんな、仲良くパフェを食べるほど仲良かったっけ?」


幸大が言う

「僕らが集まるようなことが起きているから…さ。」


幸明がフォークで幸大のパフェのバナナを勢いよく突き刺した


「俺のバナナを取るなよ…

で…何が起きてるって?」



「私が説明しよう。」

服部が言う


「以前にも君に聞いたと思うが…《奈落天上の城》と言うのを聞いたことは?」

「いや…ないけど。」


「それの完成が近いらしい。」

「そもそも、その何とかの城って何なんだ?」


「わからない。」

服部が言う


「わからないって…じゃあ、マズイことなのかもわからないんじゃないのか?」

幸大が言う


「幸大よ…技の拳聖は現代離れしとるが、本物の忍じゃろ。


その技の拳聖が調べても《わからない》ものがマトモで善良なモノである可能性は…無かろう?」


老師はデザート後の番茶を一口飲んで息をつく




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