ハートフル・アーツ
夕方

幸大はなずな達に指定された待ち合わせ場所に来ていた



「クリス。」

そこには先に待っていたクリスの姿があった


「幸大のことだから遅刻かと思ったがな。」

クリスが言う


「酷い言われようだな。

皆は?」


「まだだ。」

クリスが時計を見ながら言う



「クリス、待った?」

「いや、時間通りだぞ、朱里。」

クリスが言う

「幸大も久しぶり。」


朱里が言う

「…誰だっけ?

見覚えはあるんだけど…」

幸大が言う


「リバータスのリーダー!

マジで忘れてんの?」

朱里が溜め息混じりに言う


「あいつらはどうした?」

クリスが言う

「今、来るよ。」


朱里が後ろを見ると、女性に無理やり手を引かれる青年がいた


「士郎、ここまで来たんだから諦めなさいよ!」

「なぜ、俺が祭りなんかに…」


「明日香も朝倉も元気そうだな。」

クリスが言う


「…。

ああ、確か、シェリーの四天王の同期だったフェンリルだ。」


幸大が思い出す



「無理やり連れてこられて災難だったな。」

クリスがフェンリルに言う



「士郎は社交性がゼロだし、コミュ障だから私が面倒見ないと。」

明日香が言う



「リバータスの会合でもいちゃつくからやってらんないけどね。」

朱里が言う


「リーダーだって、クリスとののろけ話ばかりじゃないですか。」

明日香が言う





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