ハートフル・アーツ
「なずな…違うんだ、今のは…」


「うるさい!

バカーーーーッ!!」



ドゥッ!!

なずなの正拳が幸大の顔面を撃ち抜いた


「べぶらっ!?」

吹き飛ぶ幸大


「幸大、大丈夫!?


なずな…今のは私が幸大に勝手にキスしただけなのに何で殴るの?」


ヴァージニアが言う


「うるさい!

これは私と幸大の問題なんだ。」


「いってぇ…


てか、そもそもなずなは何で怒ってんだよ。」

幸大が言う


「幸大、すみれとも口付けをしたんだろう?」


「え?

あ…まぁ…」


「私と言うものがありながら…お前は…お前は…」


なずながボロボロと泣き出す


「違うって、あれは事故で…」


「うるさい!

幸大なんか知るもんか!」


なずなが言う



「だったら、もらっていい?」


ヴァージニアが言う


「え?」

なずながヴァージニアを見る


「良いよね?」


「ふざけるな!

幸大は私の許嫁で…」


「今、知るもんかって言ったよね?」

ヴァージニアが幸大に近づく


「幸大から離れろ!!」

「嫌だよ。


これで幸大は私のモノ…」


ヴァージニアが再び幸大にキスをしようとする


「悪いけど…さすがにこれ以上泣かれたら困るっての。」

幸大がヴァージニアの唇を避けた
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