ハートフル・アーツ

｢幸大…｣

なずなが見つめる


｢なずな、ごめん!!｣

幸大が深々と頭を下げる


｢え…？｣


｢いや、とりあえず…泣かせちゃったから。


すみれのことは本当に事故でたまたま口同士がぶつかっただけだし…｣

｢幸大…｣

｢ん？｣

｢ずっと聞きたかったことがあるんだが…｣

｢何を？｣

｢お前は…私のことが好きか？｣


｢え？｣


｢今までちゃんと聞いたことはなかったから…これを機に聞いておきたい。｣

｢当たり前だろ。

でなきゃ、武神流の継承者にだってならねぇしな。｣

幸大が言う


｢じゃあ…その…ちゃんと好きと言ってくれないか？｣

なずながモジモジしながら言う


｢ん…。

その…なずなが、好きだ。｣

幸大が言うとまたなずなが泣き出した


｢な!?

結局泣くのかよ!!｣


｢これは嬉し泣きだバカ…！｣

なずなが涙声で言う






｢結局…アーバンスのガキどもは役立たずか。｣


｢誰だ!?｣

幸大が言う

そこには筋肉質の金色短髪の外人が立っていた


｢私はそこのアーバンスたちの師であり、


ドラゴン・アーツの伝承者だ。｣


男が言う

｢ドラゴン・アーツ？｣


｢そうだ我流の格闘術だ。


が、知名度も低くてね。


だから武神流の名が欲しかった。

世間一般には知られていないが我々の用な格闘に関連した者たちの中では最高級ブランドとも言える武神流。


そこで…

ヴァージニアを使い武神流次期継承者を色仕掛けで落とし、武神流とドラゴン・アーツを結びつけようとしたが失敗だったな。｣


男がヴァージニアを睨むとヴァージニアは酷く怯えた