12時の鐘が鳴る頃に…
「さあ、始めましょう!」
結局、良く分からない状態で彼女たちは慌ただしく動き出した。
パフパフと柔らかく肌に色が乗せられていく。
後ろでは、二人掛かりでヘアメイク。
そして、レッスン室の片隅にはドレスが用意されている。
それは、夢で見たような真っ赤なドレスで、それを私が着るみたいだけど。
あのドレスだと私が着るのではなく、ドレスに着られてる感じになりそう…
だけど、少し着るのが楽しみなのも事実なんだ。