12時の鐘が鳴る頃に…
しかし、そのせいでクラスの代表なんかに選ばれるし、後悔しなかったといえば嘘になる。
だが、そんな日々の中に変化をもたらしたのがあいつだ。
一回、素顔を見られたときは俺も慌てた。
それから、時々怪しい目つきで見られるようにもなったが、そこまで追求はしてこないことには安心した。
店での自分はマサキだと言い、名前を偽った。
そうすることで、あいつの中で学校の俺と店の俺を区別するようにした。