12時の鐘が鳴る頃に…

ため息でも吐いてやろうかと思った。その時…


「雪絵さーん!」


私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。高めの声。

私を呼ぶ人なんて、この学校には居ないはずだけど?

いや、居たわ。ただ一人。そう…ひなさんが…


私の名前を呼んだひなさんの手には小さな紙が握られている。

突然のひなさんの登場にボス二人が姿勢を正す。

< 154 / 166 >

この作品をシェア

pagetop