12時の鐘が鳴る頃に…

「ゆ、雪絵さん…!」


自分が走って私のところに来たことを少し恥ずかしく思ったのか、ひなさんは顔を赤らめる。


「どういたしました?伊集院さん」


とりあえず、聞いてみる。彼女が私のところに来た理由を。

いつ来ても、私は拒むことはないけどね。

ただ、地味子だから当たりが強くなってしまうけど。

< 155 / 166 >

この作品をシェア

pagetop