12時の鐘が鳴る頃に…

「ひなさん!?私のこと、そう呼んでくださるの!?」

「そ、そんなことより、写真ですよ!」

「嬉しいなぁ」


私の言っていることに何一つ答えてはくれないひなさん。

そんなことよりも私の呼び方に興味がある様子。


「私たちにも見せてください…!」


ボスの一人がひなさんに言う。ひなさんはまだ嬉しそうに笑っている。

それでも、彼女は写真を渡す。渡されたそれをマジマジと見るボスたち。

私が直接見られているわけではないのだけど、とても恥ずかしい。

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