12時の鐘が鳴る頃に…

「ちょっと、失礼」

「あ!ちょっ…!」


すると、私の顔へと手が伸ばされ私のものたちを取っていった。

メガネとみつあみを縛っていたゴムを…髪の毛がハラリと解ける。


「な…!」


ボスが驚愕を浮かべる。

ああ、もう!何するの!勝手に取らないでよ。

教室が俄かにざわつき始める。

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